ビルフリーゼルを聴いている。
透明なギター。
僕が望むことは何も手に入らないけど、全部君の中にある。
感情を捨てたとき、孤独と向き合った時、僕は初めてうたが歌える。
綿菓子が口の中で溶けていくように、無意識に時間をすり抜ける。
世界には正しさも間違いもどこにもない。
あるのは存在だけ。
同じ時間に存在することだけが意味を持つ。
そして生きやすいか生きにくいか、そのふたつしかない。
生きにくい君がすこしでも軽くなるように、僕は生きよう。
僕にはそれしかできない。
僕が元気なあいだは、それをがんばるよ。